製品名:
電源管理ソフトウエア PowerChute

シュナイダー

電源管理ソフトウエア PowerChute

UPS を管理し、システムを安全にシャットダウンするための、ソフトウエア

PowerChuteとは

予期しない停電や電源障害が起こった時、何の準備もなくシステムが停止してしまったら・・・さまざまなトラブル発生が想定されます。突然の電源断によるハードウエアの損傷、サービスの停止など、あらゆる電子機器がネットワークでつながっている今、ビジネスの継続に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。BCPとしての電源保護は必要不可欠であり、その役割を果たすUPS(無停電電源装置)の導入は、安定したシステム運用には欠かせないものとなっています。
PowerChuteは、万一の電源障害時、サーバーを安全に自動シャットダウンするためのソフトウエアです。電源保護対象のサーバーにインストールし、機器の正しい手順によるシャットダウンや、UPSの状態管理といった機能を備えます。
サーバーは、正しい手順でシャットダウンを行わないとシステムやデータに損傷が出てしまう可能性があります。突然の電源障害時、間違ったシャットダウンが発生しない対策として、自動電源管理はとても重要です。
PowerChuteには、PowerChute Business EditionとPowerChute Network Shutdownの2種類があり、ご利用のUPS、システム規模や構成に合わせて選択いただけます。

PowerChuteの製品概要

PowerChuteの特長

PowerChuteを導入すると主に以下のことができるようになります。IT管理者は電源管理の手間と不安が軽減されます。

  1. サーバーを正しい手順で自動シャットダウンする
  2. UPSのバッテリー状態などの基本的なステータスを遠隔から確認、アラーム通知受信やロギング
  3. 点検や節電対策のため、サーバーのシャットダウンと起動のスケジューリング

PowerChute Business Edition(以下PCBE)

ブランチオフィス、小規模システム向け

  • APC Smart-UPSシリーズ 5000VA未満のUPSに対応
  • PCBE使用時、UPSとサーバーの接続はシリアルケーブルまたはUSBケーブルで1対1で接続

PowerChute Network Shutdown(以下PCNS)

サーバールーム・データセンターなど中~大規模システム向け

  • ネットワークベースで自動電源管理。PCNSの使用には、UPSとサーバーをネットワークで接続
  • 仮想環境、UPS冗長構成など高度なシステムに対応(下記参照)
  • UPSの接続が複数のサーバーノードにまたがっていても、UPSの一元管理による電源保護が可能。
PCNSの利用にはNetwork Management Cardが必要です。

PCNSの仮想環境対応

仮想環境において10年以上の導入実績があり、導入時も安心。
仮想マシンとクラスターの制御をシャットダウンシーケンスにより正しい順序で行い、ホストを安全にシャットダウンします。
また、SSH実行環境を標準で備えているため、リモートでのストレージ機器などの外部機器の制御も可能です。

PCNS:HCI対応の充実

PCNSは主要なHCIにソフトウエア機能で標準対応しています。最新バージョン v5.0では、5つのHCIシステムに加え、Dell xRailへの対応を拡張。スクリプト不要、WebUIで各HCIシステムに対応した電源保護とシャットダウンの設定を簡単にできます。スモールスタートのための2ノード構成にも対応します。

PCNS:UPSの冗長構成にも対応

複数台のUPSが各サーバーに対し冗長化されている構成においても対応。複数の電源系統による保護のため、可用性のある構成が構築できます。

自動電源管理ソフトウエアでIT管理者のお悩み解決

【課題】ITシステムを管理するリソースが足りない

【解決】遠隔で管理できるソフトウエアを導入する
PowerChuteをUPSによる管理対象のサーバーにインストールすると、Web UIで、UPSシステムの状態確認やシャットダウン手順、リブート設定等ができるようになります。異常発生時にはアラーム受信も可能、IT管理者が不在な現場でのシステム管理を実現します。

【課題】シャットダウン手順間違い(人的ミス)をゼロにすることが困難

【解決】自動でシャットダウンするようにシステムで制御する
正しいシャットダウンを実行しないと、ハードウエアやデータに対して損傷を与えかねません。人の手によるシャットダウンは、オペミスが発生する可能性もあります。PowerChuteを利用すると、事前に、正しいシャットダウン手順の設定、日時を指定したシャットダウンと再起動のスケジューリングも可能に。万が一の電源障害発生時も計画的な電源ON/OFFの際も安心です。

【課題】HCI環境といった高度な環境において、安定運用、簡単な運用管理を実現したい

【解決】電源障害対策としてのUPSと自動電源管理のソフトウエアを導入する
電源断による突然のシステム停止は、高度なIT環境では特に致命的。UPSによる電源保護と自動シャットダウンの対策が必要です。PCNSは、仮想環境において10年以上の導入実績があり、主要なHCIで、各HCI対応のセットアップウィザードから自動シャットダウンの設定が可能。これで万が一の停電対策も簡単に実現、システム全体の安定運用、効率化を支援します。

PowerChuteの種類と選択方法(詳細)

製品名 PowerChute Business Edition
型番 SSPCBEWLJ SSPCBEW1575J
対応UPS 5000VA未満のSmart-UPSシリーズ
(SSPCBEW1575J対応UPS以外)
UPS型番:
SMT500J, SMT750J,SCL400RMJ1U
対応OS
  • Windows(仮想環境含む)
  • Linux(Red Hat, SuSE)
  • VMware(※ ESXi 6.7以降は非対応)
留意事項
  • 2022年6月現在の最新バージョンは、v10.0.5です。
  • 1年間のアップグレードライセンスがバンドルされています。
  • UPSとサーバーを接続するケーブルは付属されていません。
  • シリアルケーブルはUPSおよびInterface Expander 2(型番 AP9624)に付属されています。
  • AP9624は、PCBE使用時、1台のUPSに接続するサーバー台数を3台まで拡張できるインターフェースカードです。  AP9624使用時には、PCBEの1ライセンスを接続している3台(まで)に利用することができます。
製品名 PowerChute Network Shutdown
対応OSの種類 1ノードライセンス 型番 5ノードライセンス 型番
For Windows & Linux※1 SSPCNSWL1J SSPCNSWL5J
For Virualization※2 SSPCNSV1J SSPCNSV5J
For Specialized OS※3 SSPCNSSP1J SSPCNSSP5J
対応UPS Smart-UPSシリーズ(SCL400RMJ1U以外)、Symmetra LX/RM/PXシリーズ
留意事項
  1. 対応システム:Microsoft Windows(Hyper-V環境を除く)Linux(仮想環境含む) 2023年7月現在の最新バージョンは v5.0です。
  2. 対応システム:Microsoft Windows(Hyper-V環境)、VMware ESXi、Nutaix(AH、EXi) Cisco HyperFlex、HPE SimpliVity、Dell VxRail、Azure Stack HCI対応(各システムでのHCI環境含む) 2023年7月現在の最新バージョンは v5.0です。
  3. UNIX (IBM AIX、HP-UX、Oracle Solaris)、MacOS X対応。 2023年7月現在の最新バージョンは v4.3 です。
  • PCNSの利用には、Network Management Card (NMC) がUPSに搭載されていることが必要です。
  • NMC型番(現行製品 Network Management Card 3):AP9640JまたはAP9641J
    - AP9641Jには、AP9640Jに環境監視機能などが付加されています。詳しくはカタログをご参照ください。
  • NMC機能は、5000VA以上のSmart-UPSおよびSymmetraシリーズには標準搭載されています。5000VA未満のUPS(下記参照)をご利用の場合、NMCの別途購入が必要です。
    - Smart-UPS SMTシリーズ タワー型:SMT500J,SMT750J,SMT1000J,SMT1500J,SMT2200J,SMT3000J,
    - Smart-UPS SMTシリーズ ラックマウント型:SMT750RMJ1U,SMT1200RMJ1U,SMT1500RMJ2U,SMT3000RMJ2U
    - Smart-UPS SMXシリーズ:SMX3000RMJ2U,SMX3000RMHV2UJ
    - Smart-UPS SRTシリーズ:SRT1000XLJ,SRT1500XLJ,SRT2400XLJ

カタログダウンロード

  • 資料名:IT管理者必見!この一冊で全てわかる!UPSの基礎Ver.2.0

    今さら聞けない、UPSの選択方法などの基礎的な情報の他、APCのUPS製品情報をコンパクトにわかりやすくご紹介しています。

  • 資料名:PowerChute Network Shutdown v5.0

    PCNS最新バージョンv5.0の製品カタログです。

  • 資料名:Network Management Card 3

    PCNS使用時に必要なNetwork Management Card3 の製品カタログです。

よくあるご質問

PowerChuteシリーズの対応OSの確認方法は?

PowerChuteの種類ごと・バージョンごとの対応OSについては、こちらのメーカーサイトをご参照ください。
メーカーサイトで確認する

PowerChuteシリーズの サポート終了日の確認方法は?

PowerChuteシリーズ各製品およびバージョンのサポート終了日はメーカーサイトをご参照ください。
メーカーサイトで確認する

PCBEのライセンスカウント方法は?
  • 管理対象のノード1台あたり、1ライセンスが必要です。(物理サーバー数ではありません)
  • インターフェースカード AP9624使用時には、PCBEの1ライセンスを接続している3ノード(まで)に利用することができます。
  • サーバー以外のデバイスはカウントしません。(ストレージ、ネットワーク機器等)
PCNSのライセンスカウント方法は?
  • 管理対象のノード1台あたり、1ライセンスが必要です。(物理サーバー数ではありません)
  • 仮想環境においては、管理ノード、クラスターノード両方合計分のPCNSのライセンスが必要です。仮想マシンの数はカウントしません。
    - PCNS for Virtualizationをご購入ください。
    - 例)クラスターノード2、管理ノード 1の場合、PCNSは3ライセンス必要です。
  • サーバー以外のデバイスはカウントしません。(ストレージ、ネットワーク機器等)

UPS/PowerChute お役立ちツール

  • UPS選定ツール

    最適なシュナイダーUPSを選定できるツール。

  • PowerChute UPS別 対応表

    UPS型番別の電源管理ソフトウエア PowerChute 対応表。

  • UPSの基本を学ぶ

    UPSの役割、活用場所などの基礎知識、APCのUPS製品紹介、動画などをご欄いただけます。

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