トレノケート プレゼンツ
一問一答
問題9パラメータの調整
ダイナミックルーティングが有効な構成において、バックアップルートとしてスタティックルートを選択させたい場合には、どのパラメータを調整すればよいですか。選択肢の中から正しいものを1つ選びなさい。
- ① リンクのコスト
- ② リンクの遅延
- ③ アドミニストレーティブディスタンス
- ④ リンクの帯域幅
- ⑤ ホップカウント
③ アドミニストレーティブディスタンス
アドミニストレーティブディスタンスとは、ルート情報の信頼性を表す数値で、0~255までの数値で表現され、値が小さいほど信頼性が高く、優先してルーティングテーブルに挿入されます。デフォルトのアドミニストレーティブディスタンス値は、スタティックが1で、内部EIGRPが90、OSPFが110、RIPが120です。
各ルーティングプロトコルよりもスタティックルートの値の方が小さいため、ルーティングプロトコルを設定してダイナミックルーティングを有効にしている環境で、スタティックルートを設定すると、デフォルトではスタティックルートが優先されてルーティングテーブルに挿入されます。
そのため、スタティックルートをバックアップルートとして使用したい場合には、スタティックルートのアドミニストレーティブディスタンス値をルーティングプロトコルの値より大きくして、スタティックルートの優先度を下げます。