トレノケート プレゼンツ
一問一答
問題21ルータの動作
問題
ディスタンスベクター型のルーティングプロトコルを動作させているとき、ルータが行うこととして正しいものはどれですか?次の選択肢の中から2つ選びなさい。
- ① ルーティングドメインの全てのルータに対して、全てのルーティングテーブルのエントリを送信する
- ② 全ネットワークのトポロジーをデータベースに維持する
- ③ トポロジー変更の有無にかかわらず、定期的にアップデートを送信する
- ④ ネイバーからのアップデートを元にしてルーティングテーブルを更新する
- ⑤ 最適パスを決定するために最短パスアルゴリズムを使用する
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正解
③ トポロジー変更の有無にかかわらず、定期的にアップデートを送信する
④ ネイバーからのアップデートを元にしてルーティングテーブルを更新する
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解説
ディスタンスベクター型のルーティングプロトコルの代表例はRIP(Routing Information Protocol)です。RIPはトポロジーに変更がなくても定期的にアップデートを送信します(デフォルトで30秒間隔)。
また、RIPはネイバーから送信されてきたルーティングアップデートを元に、自身のルーティングテーブルを計算します(OSPFやEIGRPはHelloパケットを使ってネイバー関係を確立しますが、RIPはネイバー関係を確立するわけではないので、ここでの「ネイバー」はただ単に「隣のルータ」という意味で捉えてください)。
RIPでアップデートを送信するのは隣のルータだけであり、ネットワーク中の全てのルータにアップデートを送信するわけではありません。最短パスアルゴリズム(SPFアルゴリズム)を使用し、全ネットワークのトポロジーを作成するのはリンクステート型プロトコルのOSPFやIS-ISです。