解説

CatalystスイッチのデフォルトのSTPモードはIEEE 802.1DベースのPVSTです。

STP動作モードを変更するには、グローバルコンフィグレーションモードで、
「spanning-tree mode モード名」コマンドを使って変更します。
設定可能なモードの名称は次の通りです。

spanning-tree mode pvst … デフォルトの動作モード。
IEEE 802.1Dベースで動作するため、収束には30～50秒時間がかかります。
スパニングツリーは、各VLAN毎に動作します（Per VLAN Spanning Tree）

spanning-tree mode rapid-pvst … 問題の解答となる動作モード。
IEEE 802.1wベースで動作するため、収束が高速になります。
スパニングツリーは、各VLAN毎に動作します（Per VLAN Spanning Tree）

spanning-tree mode mst … スパニングツリーが、設定されたインスタンス単位で
動作します。
なお、spanning-tree portfastはインターフェイスに設定するコマンドで、
コンピュータが接続されたポートがListeningやLearningを経ずに
forwardingに移行するための設定です。

この設定ではスパニングツリーのモードは変化しません。
また、spanning-tree backbonefast / uplinkfast は、
IEEE 802.1D において、特定状況での収束を早めるためのオプションコマンドです。