トレノケート プレゼンツ
一問一答
問題114EUI-64形式のインタフェースID
EUI-64形式のインタフェースIDは、48ビットのMACアドレスからどのようにして作成されますか?次の選択肢の中から1つ選びなさい。
- ① MACアドレスの先頭に0xFFFEを追加する
- ② MACアドレスの上位3バイトと下位3バイトの間に 0xFFFEを挿入する
- ③ MACアドレスの先頭と最後のそれぞれ0xFFを追加する
- ④ MACアドレスの最後に0xFFFEを追加する
② MACアドレスの上位3バイトと下位3バイトの間に 0xFFFEを挿入する
IPv6アドレスは128ビットの数値で「ネットワークプレフィックス」と「インタフェースID」から構成されます。
インタフェースIDは、そのセグメントの中で他と重複しないユニークな値であり、IPv4アドレスのホスト部と同じ役割を持ちます。(解説の図参照)
IPv6では、PCやサーバなどのホストが存在するネットワークのマスク長は、一般的に /64 を使用します。
この理由は、IPv4ではVLSM(可変長サブネットマスク)を用いてアドレス空間を節約することがありますが、IPv6では多くのアドレスを持つことができるため、VLSMを用いる必要性が薄いからです。
64ビットのインタフェースIDを他と重複しないように割り当てる方法として、EUI-64形式があります。
このほかに、IPv6アドレスを手動設定する方法や、DHCPv6を用いる方法、インタフェースIDをランダム生成する方法(Windows)もあります。
EUI-64形式では、MACアドレスを利用します。MACアドレスは他と重複しないユニークな値なので、EUI-64形式のインタフェースIDも他と重複しないユニークな値になります。
MACアドレスは48ビット、EUI-64形式のインタフェースIDは64ビットなので、16ビット分を補う必要があります。
そこで、MACアドレスの前半24ビット(3バイト)の後に、「FFFE」を補います。さらに、先頭から7ビット目をユニバーサルにユニークであることを表す「1」に変更します。
解説の図は、MACアドレスからEUI-64形式のインタフェースIDが作られる様子を表しています。 16進数表記なので、16進数1桁で4ビット分あることを意識すると良いでしょう。
