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一問一答

問題121原因として正しいもの

問題

SW1のVLAN 1のフレームがSW2に送信されたとき、SW2ではVLAN 2として受信されてしまいました。原因として正しいものを次の選択肢の中から1つ選びなさい。

  • ① ネイティブVLANが一致していない
  • ② トランクモードが一致していない
  • ③ 宛先ではVLAN2だけを許可している
  • ④ VLANがユニークなIPサブネットに対応していない
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正解


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解説

問題の文章には明記されていませんが、図のアイコンからSW1やSW2はレイヤ2スイッチであることがわかります。 したがって、この図ではVLAN間ルーティングを考慮する必要はなく、VLAN1のホスト同士、VLAN2のホスト同士の通信に注目すればよいです。 VLAN1のホストは1台がSW1、もう1台がSW2に接続されているため、これらのホスト間の通信はSW1-SW2間のリンクを経由します。 VLAN2のホストも1台がSW1、もう1台がSW2に接続されているため、これらのホスト間の通信はSW1-SW2間のリンクを経由します。 したがって、SW1-SW2間のリンクにはVLAN1、VLAN2の両方の通信が流れるため、このリンクはトランクリンクです。 802.1Qトランクでは、レイヤ2でVLANを区別するために802.1Qタグをレイヤ2ヘッダに挿入します。 ただし、802.1Qトランクリンクでは、ある1つのVLANだけには802.1Qタグを付けません。このVLANをネイティブVLANといいます。 ネイティブVLAN以外の他の全てのVLANには802.1Qタグが付けられているため、802.1Qタグ付きのフレームを受信した時はそのタグからVLAN番号が分かります。 また、タグなしのフレームを受信した時は各スイッチのネイティブVLANの設定からVLAN番号がわかります。 どのVLANをネイティブVLANにするかは、両方のスイッチで設定が一致していなければなりません。 デフォルトのネイティブVLAN番号は「1」です。ネイティブVLANが両方のスイッチで一致しているときの動作は解説の(図1)のようになります。 この問題のように、SW1のネイティブVLANが1、SW2のネイティブVLANが2となっている場合の動作は解説の(図2)のようになります。 図の中の(5)の部分で問題が発生していることがわかります。ネイティブVLAN番号は、問題の出力の1行目の右側に表示されています。