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一問一答

問題140RSTPについて

問題

RSTPについて正しい記述を次の選択肢の中から3つ選びなさい。

  • ① RSTPのポートの状態は、ブロッキング、ディスカーディング、
    ラーニング、フォワーディングである
  • ② RSTPはSTPのポートロールを拡張し、
    代替ポートとバックアップポートを導入した
  • ③ RSTPはSTPと同様にタイマーベースのプロセスを使用する
  • ④ RSTPはリンク障害後のトポロジーの回復時間を大幅に短くした
  • ⑤ RSTPはポイントツーポイントリンクにおいて、
    STPよりも高速にフォワーディング状態に遷移する
  • ⑥ RSTPはSTPと同様にプロポーザル-アグリーメントの手順を使う
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正解

② RSTPはSTPのポートロールを拡張し、
代替ポートとバックアップポートを導入した

④ RSTPはリンク障害後のトポロジーの回復時間を大幅に短くした

⑤ RSTPはポイントツーポイントリンクにおいて、
STPよりも高速にフォワーディング状態に遷移する

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解説

RSTPではポートの役割(あるリンク上でどちらのポートがDPでどちらのポートがRPか)
を決めるときに、プロポーザルBPDUとアグリーメントBPDUを使用して
ネゴシエーションを行います。STPはタイマーベースなので低速ですが、
RSTPはタイマーベースではないため高速にフォワーディング状態になります。
(「STPと同様に」という記述がある選択肢は誤りです)

なお、RSTPが動作するためには、スイッチ間のリンクは全二重で、
スイッチ同士が1対1で接続されていなければなりません。
RSTPではこの接続をポイントツーポイントリンクと呼びます。

STPのポートの役割は、RP(ルートポート)、DP(指定ポート)、
NDP(非指定ポート)でしたが、RSTPはNDPを代替ポートとバックアップポートに
分類しました。

代替ポートはRPの代わり、バックアップポートはDPの代わりとなる
ポートで普段はブロック状態ですが、RPやDPに障害が発生すると即座に
フォワーディング状態になります。

RSTPのポートの状態は、ディスカーディング、
ラーニング、フォワーディングの3つです。
STPのブロッキングとリスニングを、RSTPではディスカーディングと呼びます。
(ただしIOSのコマンドではBLKと表示されます)