トレノケート プレゼンツ
一問一答
問題134ログに関する説明として正しいもの
Catalystスイッチでログの出力がありました。
このログに関する説明として正しいものを、次の選択肢の中から3つ選びなさい。

- ① このスイッチは、すべてのVLANのルートブリッジになっている
- ② すべてのポートの状態は、discarding、learning、またはforwardingのいずれかである
- ③ このスイッチのブリッジプライオリティ値は、デフォルトの値より小さい
- ④ 10個のVLANがこのスイッチに作成されている
- ⑤ 指定ポートはすべてforwarding状態になっている
- ⑥ すべてのポートは共有メディアである
② すべてのポートの状態は、discarding、learning、またはforwardingのいずれかである
③ このスイッチのブリッジプライオリティ値は、デフォルトの値より小さい
⑤ 指定ポートはすべてforwarding状態になっている
「Spanning tree enabled protocol」が「rstp」と表示されていますので、
このスイッチのスパニングツリーの動作モードは
802.1w、Rapid Spannnig-tree protocolであることがわかります。
このため、問題文にある
「すべてのポートの状態は、discarding、learning、またはforwardingのいずれかである」
という説明はRSTPのポート状態を示していますので正しいです。
また、このスイッチのブリッジプライオリティ値は「Bridge ID Priority」欄に
表示されているプライオリティ値であり、デフォルトは「32768」です。
しかし、このスイッチは「(priority 24576 sys-id-ext 10)」の表示から、
プライオリティ値を「24576」に設定されていることがわかります。
このため、問題文にある「このスイッチのブリッジプライオリティ値は、
デフォルトの値より小さい」も正しいです。
表示の「Interface」以降がインターフェイスの役割や状態を示しています。
「Role」が役割で、「Desg」が指定ポートを意味しています。
また、「Sts」がポートの状態を示しており、「FWD」がForwarding状態を示しています。
このため、「指定ポートはすべてforwarding状態になっている」という説明も正しいです。
なお、この表示は VLAN 10に関するスパニングツリーの状態を表示しているのであって、
このスイッチに何個VLANが設定されているかを判別することはできません。
スイッチに設定されているVLANの数を確認する場合には「show vlan」コマンドで確認できます。
また、ポートが共有メディアであった場合、
Interfaceの「Type」部分が「Shr」と表示されます。
最後に、このスイッチは「Root ID」以下の記述の中で「This bridge is the root」
と記載されていますので、VLAN 10のSTPに関するルートブリッジであることがわかります。
しかし、PVSTの場合、VLAN毎にルートブリッジを変更することもできますので、
「このスイッチは、すべてのVLANのルートブリッジになっている」ということはありません。
