解説

HSRP（Hot Standby Router Protocol）はデフォルトゲートウェイを冗長化するための
Cisco独自のプロトコルです。

複数のルータでHSRPグループを設定し、HSRPグループに対して共通の仮想IPアドレスを設定します。
同じ仮想IPアドレスを設定したルータのうち、1台がHSRP Activeルータとして動作します。

ホストのデフォルトゲートウェイはHSRPの仮想IPアドレスに向けて設定します。
ホストが外部のネットワークと通信するときは、
ホストが仮想IPアドレスに対するMACアドレスを求めるために、
ARP要求をブロードキャスト送信します。

HSRPのActiveルータがARP要求を受信し、
仮想IPアドレスに対応する仮想MACアドレスを通知するためにARP応答を送信します。

その後、ホストが仮想MACアドレス宛のフレームを送信すると、 このフレームはHSRPのActiveルータが受信し、外部のネットワークへパケットを転送します。

HSRPの仮想MACアドレスは、「0000.0c07.acXX」です。XXにはHSRPグループ番号を16進数にした値が入ります。